品番-189番

カンタと大麻布の蛇腹式小物入れ

Thank you!!! SOLD OUT

 

もう今では作られなくなってしまった藍染の大麻布。

大麻の繊維で糸を績み、手織り、藍染した生活の布。

古代から繋いできた自然布はすっかり途絶えてしまったもの。

何度も水をくぐり、世代を超えて大切に受け継がれてきた布は、

鮮やかな縹色に染められた縞の型染めと、深い海の底や夜空を思わせる濃い藍染の、

どちらも希少な大麻布。

明治期の古い大麻布を接ぎ合わせ、そこに生成の木綿糸でカンタ刺繍を施しました。

蓮、ロータスのモチーフを一針一針刺しました。

深い水の底から光に向かって咲き誇る、泥に染まらない穢れなき花。

水面の光と、蓮の花、まばゆい花弁をカンタ刺繍で表しました。

表のかぶせと、開いた内側にも同様に。

 

丈夫に使い続けられるように、紺色の木綿糸で地刺しも施して。

本体の下部には、藍染木綿の丈夫な刺し子布を合わせました。

刺し子の布は、お使いのうちにしっとりとした手馴染みの良い風合いになり、

より一層愛着のわくものになっていくことでしょう。

 

 ポケットは全部で5つ。

キッパリとした縞の麻を4つの仕切りポケットに、綱紋様の木綿布を前ポケットに。

鮮やかな斜めの縞紋様がアクセント。

留め具はすべて山桜を手彫りしたもの。何十年も乾燥させた山桜を使って彫刻刀で彫っています。

アフリカで交易に使われたアンティークビーズを留め具の飾りに。

かぶせを留めつける紐は苧麻糸を紅茶で染めて、四つ編み組紐にしたものです

丈夫な苧麻の組紐はぐいっと引いてくるくると巻き引き絞っても、ちぎれることがありません。

しっかり手編みした組紐がキュッと本体を気持ち良く締めつけてくれます。

紐に通した緒締玉は200年前に製作されたガラスのとんぼ玉です。

真紅の珊瑚に見立てて作られた愛らしい品です。

 布の手触りの良さを生かせるように、ボンドや糊で貼付けていません。

程よい張りはありますが、布の柔らかな手触りを残した仕立てのものです。

 

 一つ一つの工程を手縫いし、仕上げもすべて手仕事で仕立てた小物入れです。

手縫いにこだわるのは、布と布の合わせ目がふんわりとふっくら仕上るので、

手織りのものや上質の素材には手縫いで、というのが信条です。。。

手にしたときに心が和むような、かぶせを開け閉めする手が喜ぶような、

愛着の湧く小物入れに仕上ったと思います。

 

size : W19cm × H11cm
(蓋をぴったり閉ざした時のおよその大きさです。)

表布 :     藍染め大麻布×藍染木綿の刺し子布(古布)

内布 :     藍染大麻布×藍染め木綿(古布)

ポケット :   藍染め苧麻、綱紋様の型染め木綿(古布)

留め紐 :    苧麻の組紐

緒締玉:    200年以上前の真紅のガラスのとんぼ玉

留め具:    山桜

その他:   100年以上前のイングランド製ボタン、シニューのループ

 

発送方法 :    ゆうぱっく(送料無料サービス)

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