品番-168番

格子木綿の蛇腹式小物入れ(小)

price is 13,000円

 

格子を染めた布の綿花の豊かな柔らかさを感じるのは、手紡ぎ糸を織っている布だから。

そんなふんわりとした手仕事の暖かみのある格子の藍染め木綿を、

蛇腹式の小物入れに仕立てました。

こうした手触りの布は、現代に作られているものには殆ど見られないもの。

何故なら、糸を紡ぐとき、機械を通すとこうした柔らかな糸は切れてしまうから。

機械でワタを糸に紡績すると、柔らかな綿毛の繊維は無くなってぺたんとした布になってしまう。

このふんわりした手触りも、昔木綿のものだけが持つ宝物のようなもの。

この柔らかさを損なわないように、裏に柔らかな木綿布を当てて手縫いで仕立てています。

型にはめたり、固い芯に貼り合わせて作ると、布ならではの良さが無くなってしまうので、

小物入れは布を縫い合わせて形づくっています。

布の補強に、裏に木綿を重ねています。

長く作っている間に、丈夫なアイロン接着芯などの化繊の芯地は、

柔らかな古布を逆に傷めてしまうことを知りました。

昔の木綿や麻は殆どが手で紡いだり、績んだりした”やんわり”とした糸で織られています。

木綿は使って行くうちに、まるで綿=ワタへとかえっていくような手触りになっていくもの。

なので、化繊の芯や裏地、糸がなんだか浮いてきてしまうように思うのです。

そういうわけで、この数年、糸も木綿を、裏打ちにも麻や木綿を使うようになりました。

布の手触りの良さを味わって頂きたいという思いです。

 

内側に合わせたのは、テニスのラケット柄がユニークな木綿の染めのもの。

ラケットとイニシャルのMの文字。きっと昭和30年代のテニスブームの頃に作られたものでしょうか。

そんな愛らしいレトロな布と表布の格子の柄をネットに見立て、

前ポケットには菜の花色の黄色の麻の布を合わせ、

テニス柄に合わせて、ほのかに庭球尽くしを思わせる趣向でもあります。

 

小物入れのポケットは蛇腹に仕立てました。

極細番手の藍染めの上布(アサ)をマチに使ってアコーディオンポケットに。

従来の小物入れよりも厚みのあるものを仕舞うことが出来ます。 

収納ポケットは全部で3つ。

ポケットの留め具はシニュ−を編んだループに、

100年以上前のアンティークボタンを使用しました。

かぶせの留め具は30年以上乾燥させた山桜を手彫りしたものです。

桜色のプエブロレザーの革紐がキュッと本体を締めつけてくれます。

 

一つ一つの工程を手縫いし、仕上げもすべて手仕事で仕立てた小物入れです。

薺nazunaの製品はすべて手縫い仕立て。

手縫いにこだわるのは、布と布の合わせ目がふんわりとふっくら仕上るので、

手織りのものや上質の素材には手縫いで、というのが信条です。。。

手にしたときに心が和むような、かぶせを開け閉めする手が喜ぶような、

愛着の湧く小物入れに仕上ったと思います。

格子木綿の蛇腹式小物入れ、

さあ、何を仕舞いましょうか。

 

size : 16cm × 10cm
(蓋をぴったり閉ざした時のおよその大きさです。)

表布 :     格子木綿 (古布)

内布 :     染め木綿 (古布)

ポケット :   菜の花色の麻布(古布)

留め紐 :    イタリアンプエブロレザー

その他 :    アンティークのボタン、山桜の手彫り留め具、シニュー糸

 

発送方法 :    ゆうぱっく、ヤマト便(東京発、60サイズ)、定形外(規格外)簡易書留

        遠方の場合は特に定形外(規格外)簡易書留をおすすめします。

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