品番-180番
雪うさぎの蛇腹式小物入れ
藍染めの雪ん子絣は、手紡ぎされた糸で手織りされた愛らしく上質なもの。
同じく手紡ぎ手織りの藍染めの大麻布と合わせて、雪うさぎの小物入れを仕立てました。
内布にはなでしこ紋を型染めした木綿布を合わせて、ポケットには鮮やかな紅い絹を。
愛らしいおもちゃ柄が染められたものです。
餅をつくうさぎがちょこんと見え隠れ。
前飾りのうさぎは丸みを帯びた繁栄のモチーフを手彫りしました。
うさぎの首に飾った桃色の珊瑚玉が海の波間を跳ねる吉兆のウサギをも連想させ、
ポケットのうさぎの染め柄も合わせて、
福々しいうさぎ尽くしの小物入れになりました。
かぶせに柔らかな雪ん子絣と大麻布を接ぎ合わせ、
本体には丈夫なように藍染め木綿を重ねて麻糸で刺し子した布を合わせました。
内側のなでしこ紋の布は帯状に取り付けているので、チケットやメモを挟んだりクリップをつけたりなど、
工夫でお楽しみ頂ければと思います。
所々に、閂止めのステッチを補強やアクセントに施しています。
ポケットは全部で5つ。
内ポケットはマチと合わせて縹色の縞の上布を。
仕切りポケットは鮮やかな紅い絹のおもちゃ尽くしの柄を。
縁起の良い愛らしい柄の布をたっぷりポケットに使いました。
前ポケットに飾ったビーズは300年以上前のアンティークのもの。
小さな鈴はネパールのビンテージのものです。
微かな鈴の音が藍木綿やウサギの紅い布の風情と相まって郷愁を誘います。
留め具はすべて山桜を手彫りしたもの。何十年も乾燥させた山桜を使って彫刻刀で彫っています。
かぶせを留めつける紐に通したのは、なめらかな苧麻を四つ編みして組紐にしたものです。
丈夫な苧麻の組紐はぐいっと引いてくるくると巻き引き絞っても、ちぎれることがありません。
しっかり手編みした組紐がキュッと本体を気持ち良く締めつけてくれます。
こちらの組紐は細い苧麻の糸を紅茶で染めて編んだものです。
紅茶染めは染めた後も苧麻の光沢が損なわれず、ほのかなピンクがかったベージュ色が赤い緒締玉とよく合って。
前飾りの桃色の珊瑚玉は天然の珊瑚で作られたものですが、
緒締玉は200年以上前に作られたガラス製のとんぼ玉です。
赤珊瑚に見立てた赤い色が味わい深いものです。
うさぎ尽くしの小物入れにぴたりと合って。
とんぼ玉は、気軽に手に取って楽しめるアンティークの美術品。世界的に愛好家の多いコレクションの一つです。
年月を経たものにだけ備わる美しさを是非楽しんで頂ければ、と思います。
布の手触りの良さを生かせるように、ボンドや糊で固い芯を貼付けていません。
芯はそれぞれ小物入れに合わせて布で作り、時には重ねて刺し子したり、
厚みの違う布を重ねて厚みなどを調節しています。
本体の中の固めの芯は厚手の木綿地などを重ねたものです。
しっかり張りと程よい硬さはありますが、布の柔らかな手触りを残した仕立てのものです。
一つ一つの工程を手縫いし、仕上げもすべて手仕事で仕立てた小物入れです。
薺nazunaの製品はすべて手縫い仕立て。
手縫いにこだわるのは、布と布の合わせ目がふんわりとふっくら仕上るので、
手織りのものや上質の素材には手縫いで、というのが信条です。。。
手にしたときに心が和むような、かぶせを開け閉めする手が喜ぶような、
愛着の湧く小物入れに仕上ったと思います。
size
: 19cm × 10cm×4
(蓋をぴったり閉ざした時のおよその大きさです。)
表布 : 藍の絣木綿、木綿と大麻糸の藍染め布、麻糸で刺し子した藍染め木綿(いずれも古布)
内布 : 藍染め木綿2種、なでしこ紋の型染め木綿(どちらも古布)
パイピング: 常磐色の木綿(古布)
ポケット : 赤いおもちゃ尽くしの柄の絹布、縹色の縞の上布(いずれも古布)
マチ: 縹色の縞の上布(古布)
留め紐 : 紅茶で染めた苧麻の組紐
緒締玉: ビンテージの桃色の珊瑚玉、200年以上前のガラスの赤いとんぼ玉
その他: 300年以上前のアンティークビーズ、ビンテージの鈴
発送方法 : ゆうぱっく、ヤマト便(東京発、60サイズ)、定形外(規格外)簡易書留
遠方の場合は特に定形外(規格外)簡易書留をおすすめします。
補償と追跡有りですし外箱梱包でお送りしていますので安心です。
ご注文時に御希望の発送方法をお知らせください。
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